この一週間に色々なものとの別れがありました。大切な友人や、愛用のデジカメや、携帯などが次々と・・・。
その中のひとつはヤマハのセローという、20歳の時に初めて買ったバイクでした。
以来どこに行くにも一緒で、山から海から、夏の京都から雪の飛騨高山まで。帰省の度に片道600キロ以上なんて当たり前に酷使しても故障ひとつしない素晴らしいバイクでした。メカを学び、悲喜こもごもの二十代を共に過ごしてきた相棒でした・・・。コイツでユーラシア大陸横断を、と腕のいい鉄工所に頼んで大改造。結局使わずじまいでしたがいつかは、いつかは、と引越しの度に一緒に運んでいました。
それがつい先日仲間の宴席で「譲ってくれ!」と頼まれ、戸惑いはありつつもバイクは乗ってこそ活きるものと承諾しました。搬送の当日、やはり淋しい気持ちがあふれてきます。まるで長年連れ添った愛馬が異人に売り飛ばされるような気持ちで見送りました。
その後すぐに色々な人々の手でエンジンが掛るまでになったそうです。一生懸命整備しているとの話を聞いて、あのまま手元にあったら飼い殺し、これで良かったのだと思います。
きっと僕にとっては、次なるステージの幕上げ、新しい出会いが近づいている兆しなんでしょう。と、愛車にチャイルドシートを取付け終わって見上げた空から、春風に乗ってすぅーっと実感が舞い降りてきました。
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