ようやく「河段の家」の工事が始った。
HPサイトでチェックして頂いてる方には説明は不要ですが、「河段の家」と名付けている通り、この敷地は宮城県の広瀬川が長い時間を掛けて彫り進んだ土地の先端にあります。
つまり、段丘というよりは完全な崖地に面している特異な場所。その高低差は26m。
設計以上に崖についての考察と調査に時間と費用を要しました。
崖の地形データを採取するために測量会社に依頼し、
道路のがけ崩れ等、土木を専門に行う調査会社に解析を依頼し、
更に微細な表層の地質を調べるために再度SS調査を掛けたり、・・・。
[写真:崖の測量風景。これを上り下りしての測量だった。]その結果崖からの安全距離として出てきた建築可能範囲を写し取るように、「くの字」のプランが生まれてきました。しかし木造でこれを実現するのは様々な工夫が必要です。
確認申請でも苦労しました。
実際には「丁張り」でも地元工務店さんと方法を色々検討して、結果CADから算出したポイントを敷地に投影して測量。何とか誤差1ミリ以内に納めてもらうことができました。
新しい空間が出来上がっていくのは何度体験してもワクワクします。
0 件のコメント:
コメントを投稿