2009年9月28日月曜日

ペチカ試運転 初火入れ

河段の家、通称「ペチカの家」のシンボルに、とうとう火が点る日が来ました。
土間に鎮座するレンガ積みの本格ペチカには薪ストーブが接続されています。その排気熱をレンガに蓄熱することで暖房効率を上げ、排煙と燃料の薪を減らす効果が期待できる装置です。その圧倒的な存在感と重量感はこの家のシンボルに相応しい・・・。

薪ストーブはフランスのアンヴィクタ製スドン15。これも初稼働。
私が現場に到着した頃には接続されて既に火が入っていました。残念!

普通のストレスのない煙突と異なり、抵抗が大きい煙道を使うため、独特のコツが要ります。
この日は夏日の為、あっという間に2階の温度が上昇。窓を開けた風が気持ち良い。(笑)
吹抜けで上がった暖い空気は、もう一方の吹抜けである階段のシーリングファンで1階に循環させます。ペチカの裏側は寝室になっています。
(翌々日伺うと、次の日の朝までキチンとレンガに蓄熱されていたそうです。)
あとはストーブ使いの習熟と薪調達が住まい手に課されているわけですが、焦らずのんびり付きあってくださいね。

今回の試運転と説明の為に、このペチカを積んだ職人の木村さんが盛岡から来てくれました。
1年にあるかないかというペチカの製作。技術の伝承もなかな捗らないとか。高齢ゆえ作れても「あと5年だな」とも。
職人の「技の火」も消したくないものです。

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