2009年7月20日月曜日

河段の家・住まい開き[レポート]


 7月18日・19日の2日間、雨の中多くの方にお足運び頂き、盛況のうちに終わることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、設計士人生初めての住まい開き(内覧会)が終わりました。
2日間ともぐずついた天気に泣かされましたが、休む間もない程の盛況ぶりで、普段お付き合いしている人の縁の有り難さが身にしみました。快くこの機会を提供していただいたクライアントさんと手伝ってくれた家族や友人に本当に感謝しています。

 実際のところ、やりたかったことの半分しか出来ませんでしたが、その中でもチェロとカリンバの生演奏ライブを自分の設計した空間で実現したことはラッキーでした。
 ふくよかなチェロは建物と響き、軒先にしたたる雨音とカリンバの繊細な音色が空間に編み込まれていくような奇跡的な至福の40分間でした。
ひとつの旅が終わった感慨にも似て、長かったその道程を振り返り、まるでぽっかり空いた夕景を見るような気持ちで余韻に浸っていました。

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 今回の「住まい開き」、そもそもこのネーミングには「住まい始め」と「住まいを開く」という二重の意味がこめられています。この絶景の土地も個人で独占せずに、それまで手入れをして頂いていたご近所さん達とも共有したい、というコンセプトは初期の設計段階からありました。その意味でも多くのご近所の方に足を運んでいただいたのはとても大事な成果ともいえるでしょう。これからの地域とコミュニティと家庭の関係を考えれば、多かれ少なかれ「繋がり・開くための仕掛け」は必然となっていくだろうと改めて確信できました。
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 やがて陽も落ちて閉場。クライアントさんが厨房のガスオーブンで初めて作ったピザを振舞われ、テーブルが団欒の笑顔に包まれました。



 談笑の和やかな笑いと賑やかな調理の音を聞くうちに、これからHouseがHomeになるかと思えば、この空間が愛されて少しでも長生きしてくれることを願わずにおれません。

[追伸]8月初旬まで個別に見学可能です。住まい開きにお時間が取れなかった方、ぜひご相談ください。 

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