2007年4月26日木曜日

今回の建材?


女川まで往復6時間の打合せ。
パンダは今日も絶不調。点火コードを溶かしながら綱渡りのシノギです。

今回の建材はこのオートバイ。ホンダのCB550白バイ。
これをどうやったら狭い古町家に組み込めるのか悩み中。

どうしても「三億円事件」を連想してしまう。

2007年4月4日水曜日

「ピタゴラ装置」 DVDブック1


観ても面白いが、それから真似て装置を作ろうとすると難解さに驚く。
挫折して再びDVDを観ると、まるで奇跡の再現の様にすら見える。

映像は装置のデモンストレーションのように淡々と流れ、
解説本はルビもなく教科書のような内容になっていて、
ポップな表紙から受ける印象を軽く裏切られた。
それでも一見無駄に見えるものを、
真剣に取り組んでいるのがとても可笑しい。

何かのパロディでは?とも一瞬思えたが、
やはりとても真面目な本だった。

2007年4月3日火曜日

「風の影」サフォン


やっと読み終えました、カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
本当に小説を読んでいなくて、読書のエンジンが暖まるのにずいぶん時間を浪費した。
初めの30ページをめくるまで半月、それから上巻半分までが1週間。
しかし上巻の残りと、下巻全ては1日かからなかった。
読み終えたのが今日の午前3時。
入れ子構造の小説の城郭都市の内部にいるような気分のまま床についた。
(『霞の天使』の館そのものがバルセロナの都市の象徴でしょうね。)

書評するほど物を知らないが、ゴシック小説の装飾を纏った人間の孤独と和解の物語だった。
そして何よりも読書の奥深さと意味について再び教えられた。
「本を読まなければ本当の自分を見ることはできない。」という小説のセリフの通り、バルセロナの思い出が五感と共に鮮明によみがえった。

サグラダファミリアの尖塔のてっぺんの小便の匂い、パリからバルセロナへ向かう列車のコンパートメントの夜の孤独、石の通りに響くバルからの笑い声。
ただの自慢話になりかねない、けれども紛う事ない確かな記憶の一部を共有できた、幸福な時間。


おもしろかったですよ。misaoさん。